Feb 07, 2008 (Thu)
_ 研究センターに配属された学生さんに読んでほしいLifehacks系の本
仕事の進めかた,特に問題発見や解決,タスクマネジメントなどについて良い本がないか,と最近何度か聞かれたので文章にしておきます.
いかに研究を進めていくか.現場では重要なスキルであってもシステマティックに教えているというのは聞いたことがないです.企業や大学の研究室(大学もそんなに変わらんよという声が聞こえてきそうですが)では事情が違うのかもしれませんが,研究所(センター)のようなところに飛び込んだ学生さんはろくに教育してもらえず,そのくせ即戦力として期待される場合が多いと思います(そして結果は自己責任wwwぜんぜん笑えないwww).
まあ意見できるほど立場にないのですが,僕も学部生の時代から今までずっと研究センター所属でした(TCAT(MBI, KDRIとコラボ)->RIKEN GSC->SMS RCGM->RIKEN CDB)ので,いわゆる「指導」らしいものを受けたことがあまりないです(受けたいと思っていなかったのだけどw).それで,優秀な先輩の方々の振舞を盗んだり,本を読んでみたりと,わりと試行錯誤してきたわけです.
そのような学生さんが仕事の進め方を自習するのに良さそうな本を挙げてみました.即戦力を期待されているわけですから,まず読みやすさ重視で選びました.また研究の現場に向けて書かれてものではない一般的に役に立ちそうな本を選んであります.
また今回は触れませんでしたが,別な重要な問題として,いかにオリジナリティを発揮するか,という問題もありますね.そんなものは教わるものではない,とか,DNAに書きこまれている,とかいう考えもあると思いますが,これだけ学生やポスドクの量が増えてくるとシステマティックな教育方法があっても良い気もしています.このあたりで参考になる本だとがあれば教えてくださいな.
さて思い浮んだのは以下の4冊ですね.
ライト、ついてますか―問題発見の人間学(ドナルド・C・ゴース/G.M.ワインバーグ/木村 泉)
どうやって問題を発見し定義するか,について基本的な考え方が展開されています.警句のようなものが並んでいる感じです.具体的にどうすれば良いか,というところまで書いていませんが面白い例(表題のライト,ついていますかなど)などがいくつか出てきます.
問題解決プロフェッショナル「思考と技術」(齋藤 嘉則/グロービス)
こちらの本では問題解決のため思考方法と技術が具体的に2つずつ挙げられています.その方法とはゼロベース思考,仮説思考で,技術とはMECEとロジックツリーと言うものです.特にMECEは研究の現場ですぐに役に立ちます.優秀な研究者を見ていると同じ問題をしつこく考えています.それを意識的にやるにはMECEは良い技術ですよ.
ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則(デビッド アレン/David Allen/田口 元)
問題と解決方法を理解しても,実際にタスクに落してそれを次々に実行し なければ解決しません.タスクマネジメントの方法を持つことで,そのプレッシャーから解放されクリエイティブな部分に脳を使えるというのもメリットもあります.タスクをマネジメントする方法のひとつであるGTDについて具体的に書かれていますよ.
クリティカル進化(シンカー)論―「OL進化論」で学ぶ思考の技法(道田 泰司/宮元 博章/秋月 りす)
問題発見や解決を正しく行うためには,盲目的にポジティブシンキングで あっても,意味なくネガティブシンキングであっても問題があります. 重要なのは,客観的に批判的に物を見るクセを付けることです. それがクリティカルシンキングと言われていてMBAでは一般的に教わる そうです.MBAの難しい教科書を読まなくても4コママンガで理解できる 良書です.
タイムマネジメント系がないですね.タスクマネジメントがちゃんとできていればタイムマネジメントは自然とできるような気がします.しかし自分でちゃんとできていない気がしますので良い本があれば教えてくださいね.
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よい本を紹介して下さりありがとうございます!<br>博士課程にはいってからタスクマネジメント、タイムマネジメント、論文や本にのってることを鵜呑みにしない(クリティカルシンキングになるのかな)などなど課題が山積みです。こういう指南書があるのはとても助かります。<br>この前教えていただいた「これから論文を書く若者のために」を現在読み進めていますがこれもわかりやすいですね^^
超遅レスですが。。<br>「レバレッジ時間術」本田 直之、幻冬舎(2007/05)¥756<br>シンプルでよくまとまっています。<br>筆者の伝えたいメッセージは「自分の貴重な時間を効率よく成果に結び付けるか」に終始しております。<br><br>出勤時にポートライナーに乗りながらポケッとするか、仕事の段取りを考えるかで朝のスタートダッシュが全然違いますよね。<br><br>まぁそれは誰でも実践できることとして、<br>特に感銘受けたのは、オフの日には「しないこと」を設定するというところです(p.143あたり)。<br><br>しないことも「立派な仕事」と定義づけるからこそ、平日の「やるべき仕事」のハリも出てくるのではないかと思います。
本の紹介ありがとうございます。タスクマネジメントは形ができてきたのですが時間のマネジメントに限界を感じていたところでした。読んでみます。